「フィルタリングソフト」とは、業務を行う上で閲覧が不適切と考えられるWebサイトや、セキュリティ上で危険があると考えられるWebサイトへのアクセスを制限するソフトです。このフィルタリングソフトは、元々子どもに対して悪影響を及ぼすようなサイトの閲覧を制限するために使用されてきたものの、近年ではセキュリティ対策の一環として導入をしている企業も多くなっています。
フィルタリングソフトは特定サイトへのアクセスを遮断できるため、悪意あるサイトへのアクセスを阻止して情報漏洩の防止につなげられます。また、社内の人間が万が一外部に情報を流そうとした場合にも、外部へのアクセスを遮断できるため、外部からの攻撃だけではなく内部からの情報流出にも対応できます。さらに業務とは無関係のサイト閲覧の制限も行えることから、業務効率のアップが期待できるというメリットも考えられます。
フィルタリングソフトを導入する際には、いくつかの選定基準について検討する必要があります。ここでは、どのような基準があるのかをご紹介します。
これまでどのような企業で導入されているのかといった実績を確認しましょう。実績を確認する場合には、ソフトの提供会社のWebサイトを確認することがおすすめです。掲載されている導入事例を確認すれば、自社で導入した際のイメージを掴めるでしょう。また官公庁での導入実績があるかどうか、という点も判断基準の一つとなります。
フィルタリングの設定は、厳しすぎると必要なWebサイトへのアクセスができなくなる可能性があります。とはいえ設定が緩すぎるとセキュリティ対策として意味をなさなくなってしまうため、設定が柔軟に行えるかどうかもチェックしたいポイントといえます。また、必要に応じて部署などグループごとの設定ができるかなど、自社での運用に合わせられるかを確認しておきましょう。
フィルタリングソフトの種類には、インストール型やクラウド型といったようにさまざまなタイプがあります。もしインストール型を選択する場合には、業務で使用するPCやサーバの動作が重くならないかといった点について、無料トライアルなどを活用して確認しておくことがおすすめです。
フィルタリングソフトにはさまざまな種類があり、どのソフトを導入したら良いかわからない、という方もいるかもしれません。ここでは、市場で評価の高いフィルタリングソフトを紹介しますので、導入検討の参考にご覧ください。
デジタルアーツ株式会社より提供されているクラウド型のWebセキュリティサービスです。こちらのサービスは、官公庁や教育機関などでの実績も多数である点、またサーバの設置が不要となっておりコストを抑えられる点などが特徴であり、アプリケーション問わずフィルタリングを行えます。
ウイルス対策ソフトとして非常に有名なノートンですが、フィルタリング機能も搭載されています。不適切と思われるWebサイトをブロックする、またデバイスの利用時間を制限するといったことも可能となります。
コムソル株式会社が提供するLOOOCは、企業情報の漏洩を未然に防ぐことを目的としたセキュリティシステムです。管理者は、Webアクセスの履歴やファイルアクセスの履歴について確認が可能。セキュリティを高めるとともに、従業員の業務効率向上にも繋げられます。
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