こちらの記事では、第三者認証取得支援サービスを紹介しています。どのようなサービスなのか、またどのような認証制度を対象としているのかをまとめました。
企業でさまざまな認証を取得したいと思った場合、取得に必要なノウハウや用意する書類など、企業のみでは対応が難しい場合もあります。そのような場合に活用できるのが「第三者認証取得支援サービス」です。こちらのサービスでは、その名の通り認証取得のサポートを行っていきます。
認証制度取得支援サービスを利用した場合には、自社のみで認証を取得しようとする場合と比較すると「認証を取得できる可能性を高められる」「認証を取得するまでにかかる時間を短縮できる」、そして「取得するために必要な人員を削減できる」といったメリットが挙げられます。
認証制度取得支援サービスを利用する際に考えられるデメリットとしては、「サービス利用にあたりコンサルタント料金が発生する」「自社にノウハウを蓄積できない」「自社に合わないものとなってしまう場合がある」といった点が挙げられるでしょう。
ここまで、認証取得支援サービスの概要やメリット・デメリットについてまとめてきました。続いて、認証制度取得支援サービスはどのような内容なのかを認証制度ごとにご紹介していきます。
日本工業規格「JIS Q 15001個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」に適合しており、個人情報に関して適切な保護措置を取るための体制が整えられている事業者を認定する制度です。認証制度取得支援サービスでは認定を取得することにより、個人情報を適切に扱える企業である点を証明できるよう支援を行います。
ISO27001とは、ISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準会議)により2007年に定められた、情報セキュリティの管理に関する国際規格を指します。「機密性」「完全性」「可用性」という3つの要素を維持して企業における情報セキュリティの管理体制を強化することを目的としている点が特徴となっています。
国際標準化機構が発行した品質マネジメントシステムの国際規格であり、組織のマネジメントに関わる規格となっています。ISO9001では、良い製品やサービスを継続的に提供できる仕組みを管理していることが求められます。
ISO14001は、環境マネジメントシステムの国際規格であり、組織の自主的な環境への取り組みの支援を目的としています。森林や空気、水などの自然環境に加え、取引先や従業員、顧客といった企業を取り巻くもの全てを対象とし、企業の行動によって周りの環境にどういった影響を与えているかという点を分析することが求められます。
化粧品の製造に関わる品質や安全性に関する国際規格がISO22716(化粧品GMP)です。こちらの認証を取得することにより、国内・海外市場における競争力のアピール強化や、国内の行政による監査などの準備に有効であるほか、ISO9001との統合により品質管理体制の強化が可能である点もメリットといえます。
航空宇宙・防衛産業に特化した品質マネジメントシステムがJISQ9です。こちらは世界の航空宇宙や防衛産業において、グローバルな部品調達基準として採用されているもの。こちらの規格により業務効率改善や組織体制強化に加え、コンプラアンスの推進や海外企業を含む取引要件の達成などの効果が期待されます。
CSMS(Cyber Security Management System)は、サイバーセキュリティに関連するリスクマネジメントを効率的に実施するためのシステムを指します。CSMS認証制度は2014年から開始されており、制御システムを取り扱う組織のCSMSを対象としています。
認証制度取得支援サービスを利用する場合、「一度認証取得したからといって終わりではなく、更新が必要である」という点には注意が必要です。また、何より取得そのものが目的ではなく、認証に規定されているレベルを達成し、それを維持することが大切です。
認証制度取得支援サービスと、さまざまな認証制度を紹介しました。支援サービスをうまく活用することによって、効率よく企業イメージ向上や取引先との契約につなげられる可能性もありますので、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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