ここでは、2019年頃から登場しているランサムウェアのひとつ、「LooCipher(ルーサイファ―)」について解説しています。
感染の仕方や身代金の要求方法など、どのようなランサムウェアなのかをくわしくまとめました。
また、万が一「LooCipher(ルーサイファ―)」に感染してしまった場合の対処法・注意点なども紹介しているのでぜひチェックしてください。
「LooCipher(ルーサイファ―)」は、ランサムウェア(暗号化によりファイルを利用不可能にし、そのファイルを元通りにすることを条件に金銭を要求するマルウェア)のひとつです。
2019年頃から、その存在が確認されるようになりました。
具体的な手口は、アプリやメールなどを用いてMicrosoftのオフィスソフト「ワードファイル」をターゲットに開かせ、コンピュータウイルスを感染させてパソコンやスマートフォンなどを操作不可能にします。
そして、元の状態に戻すことと引き換えに、暗号資産のビットコインで金銭(身代金)を支払うよう要求するのです。
この「LooCipher(ルーサイファ―)」は新型のランサムウェアとされており、世界中でたくさんの企業や個人が被害を受けています。
万が一「LooCipher(ルーサイファ―)」に感染してしまっても、攻撃者の要求どおりに身代金を支払ってはいけません。
なぜなら、たとえ身代金を支払ったとしても 、パソコンやスマートフォンが復旧しないケースが多いからです。
一時的に使用ができるようになった場合でも、コンピュータウイルスはまだ組み込まれているため、再び狙われてしまうでしょう。
そのため、万が一感染したら、慌てて身代金を支払うようなことはせず、専門業者などに相談することをおすすめします。
ランサムウェアの被害低減を目的に立ち上げられた国際プロジェクトである「No More Ransom」では、「LooCipher(ルーサイファ―)」 により暗号化されてしまったファイルを復元するためのツールを、すでに公開しています。
このツールを使用すれば、身代金を支払わずとも、安全なファイルを取り戻せるのです。
そのため、上でも説明したとおり、万が一被害に遭っても身代金は支払わないことが大切です。
目次
目次