ここでは、サイバーセキュリティの運用業務を効率化・オート化してくれる「SOAR(ソアー)」について、くわしく解説しています。
その概要にくわえ、具体的な機能や、導入するメリット、さらには必要とされている背景などもまとめました。
ぜひ参考にしてください。
「SOAR(ソアー)」は“Security Orchestration, Automation and Response”の略で、サイバーセキュリティ運用業務の効率化、オート化を実現する技術・ソリューションを言います。
サイバーセキュリティ上のリスクが増加し、企業にとってサイバーセキュリティ運用が欠かせない時代となったいま、あらゆる業界において「SOAR(ソアー)」は高い注目を集めています。
「SOAR(ソアー)」が提供する機能としては、主に、以下に挙げるようなものがあります。
SOAR(ソアー)を導入することで得られるメリットとして最も大きいのが、セキュリティインシデントが起こった際の対応をオート化できることです。
具体的には、セキュリティインシデントが起こった場合の対応プロセスをあらかじめプレーブックとして定義しておきます。
するとSOAR(ソアー)は、インシデントが実際に起こった際、このプレーブックの内容に沿って情報収集や調査、報告などを実施するのです。
こうしたセキュリティインシデント対応のオート化は、社内のセキュリティ部門の業務を大幅に軽減させてくれます。
また、セキュリティインシデントが起こった場合の対応を“平準化”できるという点も忘れてはならない大きなメリットのひとつです。
サイバー攻撃が年々巧妙化・高度化を見せている近年、こうした脅威にしっかりと対応できる人材が多くの企業で足りていません。
とくに日本の企業は、他国に比べてサイバーセキュリティに関する人材の不足が深刻な状況であると言われています。
サイバーセキュリティ運用業務を効率化・オート化できるSOAR(ソアー)は、こうした日本の企業が抱える課題の解決に寄与するものとして、いま大きな期待が寄せられているのです。
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