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セキュリティインシデント

ここでは、「セキュリティインシデント」とは何かについて解説しています。

主な種類や、企業への影響、企業がとるべき対策などをまとめているので、ぜひ参考にしてください。

セキュリティインシデントとは?

情報資産の漏えいをはじめとした情報セキュリティ関連の事故・事件が生じた状態を「セキュリティインシデント」と言います昨今は組織の規模にかかわらずセキュリティインシデントが増加しており、どんな企業でも警戒・対策が必要です。

セキュリティインシデントの種類は主に3つ

セキュリティインシデントには、主に「外部による脅威」「災害など外的要因の影響」「内部の脅威」という3種類があります。

  • 外部による脅威…不正アクセスやマルウェアなど、サイバー攻撃を指します。サイバー攻撃を受けると、情報の漏えいや乗っ取り、システム停止などの発生の恐れがあります。
  • 災害など外的要因の影響…自然災害が原因の設備破損や、外部サービスの停止などを指します。こうした外的要因の影響があると、利用していたサービスやシステムが使えず業務に支障が出たり、重要なデータが消失したりする恐れがあります。
  • 内部の脅威…操作ミスやデータの持ち出し、紛失・盗難など、従業員や下請け企業といった内部側の人間の故意・過失によるものです。

セキュリティインシデントがもたらす企業への影響

セキュリティインシデントは、企業に対し、以下に挙げるような重大な影響を及ぼします。

  • 業務の停滞
  • システム復旧にかかる費用や損害賠償費用など経済的損失
  • 取引先や顧客からの信用失墜
  • 上記信用失墜による売り上げの下落

セキュリティインシデントのための対策をチェック

セキュリティインシデントに備えて企業がとれる対策としては、以下の4つが挙げられます。

自社の対策状況を見直してみましょう。

情報資産の把握・整理&管理体制の強化

情報資産をしっかりと把握しておけば、現状の不備や万一の際にとるべき対策も明らかになりやすいためまずは情報資産を整理しましょう。

そのうえで、情報を取り扱う際のルールを定め、管理体制の強化を図ることが大切です。

従業員のリテラシー向上のための教育

一部の管理者や経営陣だけでなく、すべての従業員に対し、セキュリティリテラシー向上を目的とした研修を行う必要があります。

一度行って終わりではなく、定期的に実施し、知識・意識をアップデートしていくことが大切です。

セキュリティツールの積極導入

どんなに管理体制を整備し、教育を徹底したとしても、外部からのサイバー攻撃や内部者によるミスなどは防ぎきれません。

そのため、高機能なセキュリティツールを導入し、インシデントリスクをなるべく抑えておくことが重要です。

インシデント発生時の体制を整備

万が一セキュリティインシデントが生じても、その後の対応が迅速かつ適切であれば被害を最小限に抑えられます。

インシデント発生時の対応手順や報告体制などを整えておきましょう。