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トラフィック監視

トラフィック監視とは

「トラフィック監視」とは、簡単にいうと「ネットワーク上を流れるデータの量を監視すること」を指します。トラフィックとは、ネットワーク上で流れている単位時間あたりのデータ量のことであり、「bps」という単位を用いて表します。bpsは、1秒間に流れるデータのビット数を表していますが、トラフィック監視ではこの数値がどのように変化するかといった点や、ピーク値や平均値、パターンなどを監視していきます

このトラフィック監視には「SNMP」や「WMI」「パケットスニファ」「NetFlow/sFlow」「NBAR」といったように、さまざまな手法があります。それぞれの手法ごとにどのような情報を取得できるのか、またCPUやネットワークにかかる負荷などが変わってきます。

トラフィック監視の必要性

もしネットワークで何らかの障害が発生した場合には、ビジネスに多大な影響が及んでしまう可能性も否定できません。そのような状態を未然に防ぐためにも、常にネットワークの状態を監視することが求められます。このネットワーク監視のひとつが「トラフィック監視」です。

トラフィック監視を行うことは、上記のように障害を未然に防げるというメリットに加えて、ネットワークの帯域幅を効率的に使用できているか確認できるため、無駄な設備投資を避けられるメリットもあります。さらに、トラフィックが渋滞している状態を「輻輳(ふくそう)」といいますが、その状態を検知しその内容を確認することによって、なぜ輻輳が発生しているのかといった原因を特定できる点もトラフィック監視を行うメリットといえるでしょう。

トラフィック監視ツールの紹介

トラフィック監視は基本的に24時間体制で実施し、問題が起こっていないかをチェックしていくものです。そのため、トラフィック監視ツールを導入することによって、担当者の負担を減らしながら効率的にトラフィックの状況を確認することが可能になります。トラフィックを監視できるツールはさまざまなものがありますが、ここではいくつかのツールについて見ていきましょう。

Site24x7

ゾーホージャパン株式会社が提供するネットワーク監視ツールであり、国内・国外ともに数多くの企業で導入されています。こちらのツールでは、各種ネットワーク機器の状態からトラフィックまでさまざまな監視を行うことが可能。わかりやすい管理画面が採用されている点も特徴のひとつです。

LogicMonitor

SaaSpresto株式会社が提供している、クラウド型のIT運用監視システムです。サーバやネットワーク機器、ストレージなどITインフラ全体を効率的に管理できる点が特徴となっています。複雑化・大規模化する情報システム全体の監視業務を自動化し、効率的に監視を行えるツールです。

トラフィック監視のベストプラクティス

トラフィック監視を行うにあたっては、ネットワークの継続的な監視が必要となります。しかし現代のネットワークは非常に複雑であることからも、人の手で全て監視を行っていくには限界があるといえるでしょう。

しかし監視ツールを導入すれば、監視したいものを漏れなく監視した上で、万が一問題のきざしが見られる場合にはすぐに通知を受けとれるため、素早い対応につなげられます。また、ツールを導入すれば24時間監視を行うといったことも容易に実現できます。この点からもトラフィック監視を行う上で重要なポイントは、自社に合ったソリューションを導入することであるといえるでしょう。